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ぼくたちは、なぜ「選挙ハブ」をつくったのか。

9月27日
読了時間: 9分

更新日:2 日前


――政治を遠ざけていたのは、あなたの無関心ではなく「情報の壁」だった。

目次

はじめに.画面を閉じてしまった、あの日のあなたへ

選挙の季節がやってくると、街の表情が一変します。


掲示板にはズラリと顔写真の並んだポスターが貼り出され、駅前からは拡声器のつくる甲高い声が響きわたる。スマートフォンを開けば、タイムラインには政治家たちの発言や、それに対する激しい批判の言葉がひっきりなしに流れてくる。


そんな光景を目にするたび、胸の奥に小さな重みを感じたことはないでしょうか。


「そろそろ投票に行かなきゃいけないのかな」

「でも、正直だれに投じればいいのかさっぱりわからない」

「どの候補者も良いことばかり言っているけれど、何が違うのだろう」


そう思い立ち、検索窓に候補者の名前を打ち込んでみる。

けれど、出てくるのは複雑で読みにくい公式ホームページか、誰が書いたかもわからない感情的なSNSの書き込みばかり。少し調べただけで頭が痛くなり、結局「まあ、自分ひとりが生かなくても変わらないか」とブラウザのタブを閉じてしまう――。


もし、あなたにそんな経験があるとしたら、最初にお伝えしたいことがあります。


「政治に詳しくなれないのは、あなたのせいではありません」


投票に行かない理由として、世間ではよく「若者の政治的無関心」や「当事者意識の欠如」といった言葉が使われます。さも、国民の側にやる気がないかのような言われ方です。


けれど、本当にそうでしょうか。


ぼくたちはそうは思いません。

みんな、自分の生活を良くしたいと願っている。税金の使い方に疑問を感じているし、将来の暮らしや子育て、老後の不安について、日々真真剣に考えている。


関心がないのではないのです。

「判断するための情報が、あまりにも散らばりすぎていて、届いていない」だけなのです。


問題は、ぼくたちの意識ではなく、情報が置かれている環境そのものにありました。

その巨大で不条理な「情報の壁」を取り払い、誰もが迷わずに政治や社会の議論と向き合える場所をつくること。


それが、ぼくたちが 選挙ハブ( https://www.senkyohub.com )を立ち上げた理由です。

1.政治と私たちのあいだにある「3つの不条理」

インターネットが普及し、あらゆる情報がスマホ一台で手に入る時代になりました。


それなのに、なぜ「政治や社会問題の情報」だけは、これほどまでに手に入れづらく、理解しにくいのでしょうか。


ぼくたちが課題を整理していく中で、現代の情報環境には3つの大きな不条理が存在していることが見えてきました。



[現代の情報環境が抱える 3つの不条理]

  ① 情報の分散(アクセス不能)
     └─ 候補者のHP、政党チラシ、SNS、ニュース……情報があちこちに散らばり、探すだけで疲弊する。

  ② 専門用語と抽象論の壁(解釈不能)
     └─ 難解な法改正や「責任ある財政」など、抽象的な言葉ばかりで「生活への影響」が見えない。

  ③ ノイズと感情の過剰(中立性の喪失)
     └─ ネット上は「敵か味方か」の対立ばかり。客観的なファクト(事実)に辿り着けない。

① 情報の分散――探すだけで疲れてしまう構造

日本の選挙や法改正の議論において、必要な情報を一丸となって集めようとすると、驚くほどの労力がかかります。


Aという候補者の政策を知るために公式Webサイトへ行く。

Bという候補者の経歴を知るためにニュース記事を探す。

Cという候補者が日頃どんな発言をしているかを知るために SNSを遡る。


調べるためのコスト(時間と手間)が高すぎる。これが、第1の不条理です。


② 言葉の壁――「自分の暮らし」と繋がらない

奇跡的に情報を集められたとしても、次に立ちはだかるのが「言葉の壁」です。


選挙公報やニュースに並ぶのは、「構造改革」や「抜本的拡充」といった、どこか聞き覚えのある、けれど実体の掴めない抽象論ばかりです。


読者であるぼくたちが知りたいのは、「で、結局わたしの暮らしや手取りはどう変わるの?」という「自分の生活との接点」です。


発信される言葉が上空を滑り去ってしまい、自分自身のリアルな生活に着地しない。だから「自分には関係ない遠くの出来事」のように思えてしまうのです。これが、第2の不条理です。


③ ノイズの過剰――「感情」が「事実」を覆い隠す

さらに厄介なのが、SNSなどで生じる「感情のノイズ」です。


ネットで社会的なテーマを検索すると、目に入ってくるのは極端な対立構造ばかりです。静かに考えたいのに、周りが大声で叫び合っている。その結果、ぼくたちが真に知るべき客観的なファクト(事実)が見えなくなってしまうのです。これが、第3の不条理です。

2.たとえば、「共同親権」の議論をどう受け止めるか

この「3つの不条理」が最も色濃く現れている実例のひとつが、いま社会で大きな議論となっている「共同親権」をめぐる意識調査や法改正の問題です。


先日、このテーマに関して実施された意識調査のアンケート結果を目にする機会がありました。


集まった回答を読み込んでいくと、そこにあったのは単なる「賛成〇%、反対〇%」という冷たい数字の羅列ではありませんでした。そこには、実際に悩んでいる当事者の方々の切実な叫びであり、これからの社会に対する期待と不安、つまり血の通った「生の声」そのものがありました。


  • 「離婚しても、子どもにとってはどちらも大切な親だから関係を断ち切りたくない」(賛成の声)


  • 「DVや虐待があった場合、離婚後も逃げられなくなるのではないか」(反対・懸念の声)


どちらも、机上の空論ではありません。一人ひとりが自身の人生や、身近な誰かの苦悩を思い浮かべながら紡ぎ出した、切実な事実です。


しかし、従来のネットやメディアの構造では、こうした声は「賛成派 vs 反対派」という極端な二元論の中に押し込められ、激しい言葉の応酬の中に飲み込まれてしまいます。中間にある「賛成だが運用には不安がある」「反対だが親子の絆は否定したくない」という無数のグラデーションのような声が、すべて削ぎ落とされてしまうのです。


数字の向こうにある「生の声」を、特定の感情に偏ることなく、そのままの形で受け止める「受け皿」が必要なのではないか――。


ぼくたちは、共同親権の議論と向き合いながら、その確信をいっそう強めました。

3.なぜ「ハブ(Hub)」でなければならないのか

政治や社会問題の不条理を前にして、ぼくたちは考えました。


世の中に必要なのは、新しい「主張」をするメディアではありません。

「この政党が正しい」と導いたり、「この意見に賛成しよう」と呼びかけたりする運動でもありません。


必要なのは、ただひとつ。

バラバラに散らばった情報を一箇所に集め、誰にでもわかる形に整えて差し出す「ハブ(拠点)」です。


[従来のメディア構造]
  政治ニュース・論説 ──► 発信者の「主張・偏り」が入った記事 ──► 読者(選択肢が狭まる)

[選挙ハブ(Senkyo Hub)の構造]
  候補者データ
  アンケートの生の声 ──► 【中立な整理・構造化】 ──► 読者(自分の頭で考え、選ぶ)
  主要な論点

自転車のホイール(車輪)を思い浮かべてみてください。

中央には「ハブ」があり、そこから放射状に何本ものスポークが伸びて、外側の車輪を支えています。


中央のハブがブレてしまえば、車輪全体が歪み、自転車はまっすぐ進むことができません。

選挙ハブ(https://www.senkyohub.com/)が目指すのも、まさにこの中心軸です。


ぼくたちが提供するのは、以下の3つに特化した機能です。


1. 網羅性(すべてがここに揃っている)

出馬する候補者の基本情報、過去の実績、主要な政策スタンスはもちろん、社会的な意識調査のデータまで、ひとつの画面で一覧・比較できるようにします。あちこちのサイトを巡回する必要はありません。


2. 可読性(直感的に理解できる)

難解な政治用語や法的な専門概念を、身近な言葉へと翻訳します。法律の知識がない人でも、「自分の暮らしにどう影響するのか」が直感的にイメージできる言葉で整理します。


3. 中立性(判断を委ねる)

ぼくたちは特定のアジェンダ(政治的意図)を持ちません。誘導もしません。

ファクトや多様な「生の声」をそのままテーブルの上に並べ、最後の判定は読者であるあなた自身に委ねます。

4.私たちが大切にする「言葉の哲学」

政治や社会問題という重いテーマを扱うにあたって、ぼくたちが現場で最も大切にしているのは「言葉の扱い方」です。


政治の言葉があれほどまでに冷たく、遠く感じられるのは、そこに「読者との対話」が存在しないからです。ぼくたちは、以下の姿勢で文章を届けることを約束します。


  1. 一文を短く、一筆書きにしない

    上から目線の演説のような長文は書きません。一文を短く切り、読者が「うん、うん」と心の中で頷きながら読み進められるリズムをつくります。


  2. 読者の問いを先回りする

    「そう言われても、自分には関係ないんじゃない?」「中立と言いながら、偏っているんじゃないの?」といった読者の素朴な疑問や疑念を逃さず拾い上げ、対話するように言葉を重ねていきます。


  3. 「です・ます」の抑揚で、寄り添う

    専門家気取りの断定調は使いません。温かみがありながらも、しっかりと芯のある「です・ます調」で語りかけます。


難しく語るのではなく、「一番大切なことを、一番わかりやすい言葉で」届けること。この言葉の哲学こそが、ぼくたちの原点です。

終わりに.あなたと一緒に、新しい「当たり前」をつくりたい

「あなたが選ぶ一票で、日本の未来が変わります」


よく耳にするこの言葉は、時にぼくたちを押しつぶす重荷にもなります。

もっと、軽やかでいいはずです。


ランチで「今日は何を食べようか」と選ぶように。休日に「どの映画を観に行こうか」と予告編を比べるように。


「この人の言うこと、なんか共感できるな」

「この政策が実現したら、ちょっと街が便利になりそうだな」


それくらいの直感と、少しの比較から始めていいのです。


「選挙ハブ」は、その最初の一歩をどこよりも低く、どこよりも歩きやすくするための踏み台です。


数年後、選挙の季節がやってきたとき。

「だれに投票すればいいのか全然わからないや」ではなく、「とりあえず『選挙ハブ』でパッと比較してみたんだけどさ」という会話が、カフェや職場の休憩室で当たり前に交わされている。


そんな未来を、ぼくたちは本気でつくろうとしています。



誰に投票すべきか、どんな結論を出すべきか、答えを与えるサイトではありません。

あなたが納得して、自信を持って一歩を踏み出すための「静かな場所」として。


どうぞ、自由に使い倒してください。


新しい政治と社会の関わり方を、ここから一緒につくっていきましょう。



この記事の執筆者

坂本 迪宇

ネットフェニックス合同会社 代表取締役


神戸市在住。営業(全国5位)、コールセンターの現場改善、難関塾(灘中・洛南・東大寺・開成・麻布など)のマーケティング(10年で灘中合格約100名)を経験。泥臭い「現場の対話」と「再現性のある仕組み」を武器に、企業の集客と組織づくりを支援しています。


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